「側弯症」のビジネスにだまされないために!

お子さんの「側弯症」の治療は、安易な気持ちではできません。

なぜなら、その子の将来がかかっているからです。そして、ご両親、特にお母さんの深い悲しみも一緒に背負うことになるからです。治療者は「側弯症」を治療するということは、患者さんと真剣に真摯に向き合い、親子の悲しみも喜びも共に背負っていく覚悟が必要です。

 

インターネット時代になり、誰でもが簡単に好き勝手に広告をのせることができます。現在は、日本だけでも約50万もの側弯に関する情報がインターネット上にあるそうです。

側弯症を改善できなくても、お金儲けのためなら、何の実績も医学的根拠もなくても「側弯症を治せる」「側弯症の治療」の広告を出すことが可能になりました。また、患者さんをよそおう投稿の広告効果が高いために、偽装と気づかれずに売り込む行為が横行しています。側弯症で悩んでいる患者さんが、この膨大な数の側弯症の治療情報・広告の中から本物の治療・治療所を探し出すのは至難の業です。 

インターネットで、ある側弯症の患者さんの悲しいブログを見つけました。

『はじめまして。私は2ケ月前に手術をした19歳です。

中学の体育の授業で『M子の背中はデコボコしていて、うま跳びしにくい』と同級生

に気づかれる程のでっぱりなのに、集団検診では異常なし。

整体では病院の悪口、それに『嫁入り前の体に傷跡残るの、お母さんはいいの?』 と母に言い…。気付けばコブ角が35度くらいだったのが68度になってました。・・・ (中略)・・・68度とわかった日の帰り道、真っ昼間なのに泣いて歩いてました。今、側わんで悩んでる方、家族の方にはこんな悲しい思いはしてほしくないです。色々調べたり話を聞いたりして後悔しない選択をしてほしいです。

すみません、自分の事をダラダラと書いてしまいました。

弱みに付け込む悪い人たちがいなくなる事を願って…。』

 


治療の前に確認して欲しい5つのこと

こんな側弯症の悲しい現状を変えるために、このページを新たに立ち上げました。

M子さんのような被害にあわないために、自分の体を預ける「先生」と「治療」が「本物」かどうか判断しなければなりません。

側弯症の患者さん、ご家族の方へ、必ず確認してほしい「5つの対策」をここに記載します。

 

1. 検査:その先生は側弯の型と原因を探すための「検査」を丁寧に詳しく行っているか。

2. 診断:その先生は検査結果をもとに①「どのような側弯か」と②「メカニズムと原因」を明示しているか。

3. 説明:その先生は「治療計画・方針」を説明しているか。

4. 治療:その先生は医学的、理論的に説明できる治療をおこなっているか。

5. 具体例:その治療室で写した患者さんの改善例の写真を見せてもらえるか(注:インターネットからコピーしたものでないことを確認) 。何人かの側弯症患者さんの治療経過を具体的に語ってもらう。

 

どんな病気でも「原因」も解らないままに闇雲に治療を続けていても良い結果はでません。大切なお子さんの将来がかかっています。側弯症でわからないことは治療者にドンドン質問をしましょう。その返答の善し悪しにより、本物の治療か判断できます。それが一番あなたのお子さんを守ることになり、大切なことです。